可視化
2016年09月20日
キャリア介護システム、厚労省へ

キャリア介護研究会という研究会の会長をしております。
こちらの会には自分の他には介護福祉士、ITアーキテクト、
まちづくり会社・起業家育成、NPO代表、大学教授といった
多彩なメンバーが参加しています。
キャリア介護研究会では、介護者の労働環境の改善、
ヘルパーの高齢化の問題、高い離職率といった課題の解決や
より質の高い介護サービスを提供する具体策の実現を目指して、
様々な分野の専門家が集まり発足しました。
その成果の一つとして、介護事業所の情報化は進められているものの、
介護現場のケア内容の情報化が進んでいないことが明らかとなりました。
キャリア介護システムでは、
スマホを活用して、現場情報の可視化したり、
ヘルパーの活動履歴のクラウド上へ蓄積したりして、
働き甲斐やサービスの向上を図れるように目指しています。
この度、厚生労働省の老健局様にシステムの説明をする機会をいただきました。
自分は初めての厚労省の庁舎でした。
中小企業の自分にとってはセキュリティチェックとか新鮮です。
緊張感を持ってシステムの説明をしてまいりました。

キャリア介護システムの一番の特徴は、事業所ではなく、
ヘルパーの方の立場に立ったシステムだという事です。
ヘルパーが自分で自分の活動履歴をクラウドへ貯めていくので、
仮に事業所や会社を移っても、自分の履歴は手元に残るようになります。
自分のキャリアを証明する道具がキャリア介護システムです。
日々働いているヘルパーさんが、
その一つ一つのキャリアを大切にして欲しい!という思いを込めて、
「キャリア介護システム」と名付けました。
現在、厚生労働省さんの方でも介護記録のIT化やペーパーレス化に
取り組んでいるそうです。
今年度モデル事業の募集があるそうなので、
私たちキャリア介護研究会も応募したいと思っています。